『寄生虫や細菌には、血液型の好き嫌いがある』
著者の藤田氏は寄生虫学の専門家で、
「笑うカイチュウ」や「空とぶ寄生虫」など
軽妙なエッセイでも著名である。
本書はその藤田氏による「寄生虫からみた血液型」論。
血液型による性格診断は科学的には根拠がない、というのが識者の間での通説である。
性格検査や心理テストではA、B、O、ABの間で差が見られないためだ。
しかし藤田氏は
「寄生虫や細菌には血液型の好みがある」
という事実をもとに、病気への罹りやすさ、治りやすさが
性格に影響をあたえる可能性もある、という新説を展開する。
たとえば、
◆O型はことに梅毒に対して強い。ゆえに、開放的で社交的。
◆AB型は病気全体にかかりやすい。ゆえに神経質で引っ込み思案。
という具合である。
面白いのは、もともと人間にはO型しかなかったが、
病原体に感染することによって血液型が分かれてきた、
という説。
血液型と性格の間のダイレクトな相関関係の証明にはいたらないが、
すくなくとも病気と血液型の間に密接な関係があることは理解できる。
筆者も否定論者だったが、
血液型にはまだわからないことがたくさんある、
ということを知った。
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