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MBTIへの招待―C.G.ユングの「タイプ論」の応用と展開

『現代日本人の「個性化」の一助として』
MBTIは全世界で年間約500万人、アメリカでは特に約300万人の被験者を誇る、性格検査の分野では長年にわたり心理学的な信頼性・妥当性が確保されてきたフォーマルアセスメントです。単に人間をタイプ別に分類することに真髄があるのでなく、ユングのタイプ論をより実際的な人間理解の観点に落とし込み、自身や他者が深遠な多様性の中に在ることを認識し、そこを起点にいかに人間発達をしてゆくかが非常に重要であると述べています。
西洋文化圏と異なる日本ではこれまで、心が未分化なままでもその全体性にむしろ重きがおかれ、指向性の認識や発達は首を絞めるような背景もありました。しかし、様々な価値観と社会的混沌に在る現在、ユングの謳ったような個性化(指向性を基に未分化な心的機能にも光をあててゆく)という人間発達の切り口は、個人が真の多様性を発揮していく社会への一助と考えられるでしょう。
既にアメリカではスタンダードとなっているキャリア・カウンセリング分野だけでなく、人間発達に関わる様々な場面での今後の応用が楽しみな内容です。

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